(3) 1996年3月会期での取組み ?主要プロジェクトの紹介 合同会議において、法律問題ラポーターは、『1995年9月、オックスフォードJRT会議において、流通性書類問題に関するJRTの特別作業グループに対して、欧州委員会の資金提供に基づいて進められている(1)MANDATE、(2)BOLER0及び(3)EDIBOLの各プロジェクトにおいて検討された「流通性」の電子的代替物に関する説明が行われた。】と述べ、これらのプロジェクトにおいて実施された主な活動の概要について、法律問題ラポーターから、情報提供の形で説明が行われた。 《各プロジェクトの概要については、後記『?.流通性書類のEDI化への取組み』参照。》 ?特別作業グループでの検討 合同会議において、法律問題ラポーターは、特別作業グループでの検討結果について、概要、次のように述べた。 a)特別作業グループは、国際貿易取引において、流通性書類がどの範囲まで必要とされることになるのかについて検討した。運輸、金融グループの代表は、環太平洋、中東、南米及びアフリカ地域においては、流通性船荷証券は依然として支配力を有している旨を述べた。 そして、流通性船荷証券の利用可能な代替物として、非流通性シーウエィビルの利用促進を図るための努力がなされているが、この検討作業は、『国連ECE勧告第12号』(海上運送証券の手続簡易化のための方策)を大いに認識することによって、助成されるされることになると付言した。 b)特別作業グループは、MANDATE、BOLER0及びEDIBOLの各プロジェクトにより開発・提案されている流通性書類の機能を電子的環境へ移行するための解決策について言及した。 しかし、これらのプロジェクトは、欧州に対する一般的な解決策を採用しようとするものであり、国際貿易取引の関係においては、特別作業グループにより検討された解決策は、国連ECE/WP.4域内の全ての地理学的な地域に対する必要性と要件が考慮されなければならないものであることに留意することが重要であるとの認識を示した。 ?特別作業グループでの検討作業において考慮すべき事項 合同会議において、法律問題ラポーターから、特別作業グループにおける討議結果について報告がなされたが、それによると『完全に電子化された環境への移行選択に関する最初の議論において、次のようなことが必要である。』との結論が出されている。
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